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知っておいて損はない、お墓参りのマナーとは?
お彼岸やお盆、帰省の際などに、お墓参りを欠かさない方は少なくないでしょう。しかし、中には義務感に駆られて、またはただ何となく行って適当に拝むだけの方もいらっしゃるはずです。
お墓参りの意味やマナーと合わせ、そもそもお墓とは何かまでご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
お墓とは何か、お墓参りの意味は
お墓は、亡くなった方のご遺体やご遺骨を納め、埋葬する場所ですが、残された人たちにとっては祈りの象徴で、故人を偲ぶ場所であると言えます。遠い先祖の霊にご挨拶をし、自分のルーツに思いを馳せる場にもなるでしょう。現在では、散骨や樹木葬、民間の納骨堂なども注目を集めているようです。
9月の秋分の日は、祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日と法律で定められており、お墓参りを行うための祝日と言っても差し支えないでしょう。もちろん、それ以外にも折々に触れてお参りする方もいらっしゃいますが、忙しい現代人にとっては、場合によっては負担になる年中行事なのかもしれません。
お墓は祭祀財産の1つであり、先祖と自分たちを結ぶ大切な霊域です。ふと思いついたときなど、お墓参りの良い機会と捉えて立ち寄ってみるのも良い習慣ではないでしょうか。
お墓参りのシーズン
季節ごとのイベントと同じように、お墓参りにもシーズンがあります。
先ほども触れた秋分の日以外にも、春分の日を中心とした春のお彼岸、お盆、そして年末年始がシーズンがそれであると言えるでしょう。仏教なら、納骨式や一周忌などの一度限りの法要、祥月命日などもお墓参りの機会となります。それ以外にも、三回忌、七回忌、十三回忌などの回忌法要や、月命日、近親者の慶弔時にもお参りに行く方も少なくないようです。
<お墓参りのマナーその1>持参するもの
身体1つで気軽にお参りに行っても構いませんが、たまに行くならやはりある程度の供養品を用意しておくと良いでしょう。お線香、ロウソク、供花、水、お供え物などがポピュラーな供養物です。お線香に火を灯すためのマッチやライターなども忘れずに用意しましょう。数珠もあればなお良いです。
お供え物としては、故人が好んだ食品、飲み物などのほか、お彼岸にはぼたもち、おはぎなどが定番のお供物となります。お供物を置く半紙も忘れずに用意してください。
お墓のお掃除をするための道具、手桶や柄杓、軍手、雑巾、花鋏、箒、ゴミ袋なども持参しましょう。寺院・霊園によっては、備品として備わっている場合もあります。
<お墓参りのマナーその2>お参りのプロセス
寺院墓地であれば、お墓に行く前にまず本堂でご本尊様に手を合わせましょう。
墓地に赴いたら、一礼してからお掃除に取り掛かります。
区画内の雑草を抜き、墓石を掃除しますが、墓石の素材によってはタワシなどを使うとキズが付いてしまう場合があるので、雑巾やスポンジなどを使うと安心です。手に負えないほど汚れている場合は、専門の業者にクリーニングを依頼すると良いでしょう。
お供物は、ご先祖様が召し上がりやすいように用意するのが基本です。半紙に乗せてお供えしましょう。お酒などを墓石にかけると墓石を傷める原因になるので、お供えするだけに留めます。
水鉢には浄水を注いでください。
お参りは、筆頭者から順にお線香をあげ、合掌します。新しい家族が参列している場合は、参拝後に筆頭者から紹介しましょう。
お参り後は、お線香やロウソクの火を消し、お供物はその場で頂くか、持ち帰ります。
お墓参りの注意点
お線香やロウソクなどの消し忘れに注意しましょう。消し忘れが原因で火事になるケースがあります。霊園によっては、注意をうながす看板を立てているほどです。また、小さいお子様のヤケドなどにも注意してください。
お供え物もカラスなどの野鳥が散らかすため、持ち帰るようにしましょう。
まとめ
お墓参りにも基本があり、マナーもあります。参拝する挨拶に始まり、掃除、供養、参拝、そして片付けが基本の手順となりますので、覚えておきましょう。
ただ、宗教や宗旨、風習、そして霊園規定などによってもマナーが異なるので、注意が必要です。
お墓参りは、ご先祖様との絆を思い、人を敬う心や偲ぶ思い、感謝の気持ちなど、この世を生きるために大切な優しさを養うための慣習ともいえます。気持ちよくお参りできるよう、心がけていきましょう。
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