墓地・霊園を探せる「霊園さがし」コラムお墓のお役立ち情報供養料とお布施は別物。正しいマナーや違いについて知っておこう

供養料とお布施は別物。正しいマナーや違いについて知っておこう

故人を供養するためには、色々な費用が必要になります。例えば供養料やお布施などです。

それらは遺族にとってお金がかかるという点においては同じです。それ故に、供養料とお布施をイコールで考えている方も多いのではないでしょうか。

しかしこの2つ、実際には意味が違うのです。この記事では、供養料とお布施の基本的な意味の違いや支払いの違い、またマナーについて解説します。

供養料とお布施の基本的な違い

供養料とお布施は本来違う意味ですが、同じ意味に捉えられがちです。そこでまずは基本的な違いについて詳しくご説明します。

供養にかかる費用が供養料

供養料は、寺社で供養してもらう際の費用のことです。例えば、永代供養料です。

永代供養とは、何らかの事情があって遺族が遺骨の管理ができない場合に、寺院や霊園に遺骨の供養や管理をしてもらうことを指します。それにかかる費用が永代供養料です。

寺社に金品を納める封筒の表書きを「御供養料」とすることがあるので、お布施と同じ意味に捉えている方が多いのかもしれませんが、供養にかかる費用そのものが供養料と考えるのがよいでしょう。

ただし、宗派によっては、教義の違いから「供養」という言葉が用いられないこともあります。

僧侶への謝礼金がお布施

お布施とは、簡単にいえば僧侶に感謝の気持ちでお渡しするお金です。法事の際には、僧侶にお願いしてお経をあげてもらうでしょう。

この時、お経をあげてもらったお礼として渡すのがお布施です。もちろん寺院やお墓でお経をあげていただく場合にも、お布施は渡すのが通例です。

つまり費用ではなく、あくまで感謝の気持ちとして渡すのがお布施であると理解しておきましょう。

供養料とお布施の支払いの違い

供養料とお布施の大きな違いに支払いがあります。では料金の支払いについてそれぞれ細かく解説していきます。

供養料の支払いは1回のみ

永代供養料は、一度支払えば、以降は費用がかからない場合が多いです。永代供養料を支払うことで、自分たちで管理できない遺骨を遺族に代わって管理してもらうこと、と言い換えることも出来るでしょう。

命日や周忌、また寺院や霊園それぞれが定めた日に供養をしてくれます。回忌に期限があるなど、それぞれのルールや決まりごとがあるので確認が必要です。

法要には都度お布施が必要

お布施は法要の都度お渡しするものです。読経や戒名をいただいたことへのお礼として、お布施を渡します。

納骨する際にも、お経をあげてもらうことへのお礼として、お布施を渡すことになるでしょう。

お布施は原則領収書が発行されません。相続の関係等で領収書が必要な場合は、事前に確認することをおすすめします。

供養費とお布施のマナーの違い

お布施を入れる袋や表書きの書き方など、初めての場合にはわからないことが多々あります。そこで、供養料とお布施に関するマナーについて確認しましょう。

お金を入れる袋が違う

お布施を入れる袋は、コンビニやスーパーでも買える一般的な不祝儀袋で問題ありません。また、供養料を渡す際は不祝儀袋でなくても、白い無地の封筒で問題ないでしょう。

ただし、郵便番号の枠がついたタイプは避け、白の金封を用意してください。

封筒への書き方も違う

永代供養を包む封筒には、表書き上部に「永代供養料」と書きます。その下には施主の氏名を記載してください。

薄墨ではなく、濃墨の筆か筆ペンで書き、マジックペンを使うのは避けましょう。また、葬儀や法要でお経をあげてもらうときは「御布施」と書きます。

どちらの場合も、故人を供養してもらうことが目的であるため、感謝の気持ちを込めて渡すことが何より重要です。

絶対に記す内容はどちらも共通

封筒への書き方でもご説明しましたが、納める方の氏名を必ず記載します。受け取る側からしても、誰が支払っているのか確認する必要がありますので、間違いのないようにしましょう。

特に決まりがない限り、住所を記入する必要はありません。こちらも併せて覚えておくと便利です。

まとめ

ここまで、供養料とお布施の基本的な違いや支払いの違い、またマナーについて解説しました。宗派によって変わってくることもありますので、間違いのないように、事前にしっかりと確認することをおすすめします。

永代供養の場合は、最初に費用を納めた後はお金が必要ない場合が多いです。しかしお願いした寺社や管理会社によっては、年忌法要を行う際にお布施を用意する場合があります。

お布施とは仏教の修行の一環として、他者に施しを与えるためのものです。費用的な意味を持つ供養料と、修行の意味を持つお布施は、根本的に違うのものだと覚えておきましょう。

失礼がないよう仏事の基本的なマナーを調べるなどして、前もって準備を進めておくことが重要です。

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