お墓の選び方4つのポイント

あなたならどうしますか、お墓の選び方

お墓を購入すると決めた場合、

「場所や地域をどこにするか」
「どんなお墓をいくらで買うか」

など、検討事項がたくさんあります。

現代のライフスタイルや時代の変化を踏まえて、今の時代のお墓選びについてご紹介します。

ポイント１　お墓に対する心情 －景観、お墓のタイプ－

少し前までは、残された家族や子孫がお墓参りがしやすい場所をと、現在住んでいる地域を中心に交通アクセスがいい場所を探す方が多かったものです。ですが、今は少し事情が異なってきています。

居住地とは全く関係のない海や山、レジャー施設に近い霊園を探したり、自分たちが好きだった場所の近くに買ったりするという方も増えてきました。死んだときくらい好きな場所で眠りたいと、好きだった海が見える場所を選ぶ方も少なくありません。

また、子どもや孫たちがお墓参りに来てくれるようにとプライベートビーチがある海岸沿いの霊園を選んだり、近くにプールや遊園地、ショッピングモールなどがある場所を選んだりする方も増えています。レジャーや買い物ついでにお墓に来てほしいとか、お墓に楽しみがあればお墓参りを続けてくれるに違いないという希望的観測が含まれています。

お墓のタイプには個人墓、夫婦墓、家族墓、納骨堂などの共同墓や永代供養墓、今人気を集めている樹木葬などもあります。

個人墓は自由なデザインができるのが魅力で、小さな区画でも手に入りやすいです。夫婦墓は2人分の納骨室が必要で、家族墓は納骨室も広くとらなくてはなりません。

お墓を受け継いでくれる人がいないといった方には樹木葬や共同墓、永代供養墓への人気が高まっており、家族がいなくても永代供養が約束されており、墓じまいなどの必要もありません。

ポイント2　建立にかかる費用 －永代使用料と建立費－

お墓の建立には墓石の購入費用や設置工事費など石材店や石屋さんに支払う費用をはじめ、霊園に支払う永代使用料や管理費も必要になります。

都市部での永代使用料の平均は約75万円前後、お墓の建立にかかる費用は約130万円前後が相場です。

これに対して樹木葬や永代供養墓などの新しいスタイルのお墓の場合、10～150 万円と費用の幅も広いので、どこにどのようなスタイルの墓を持ちたいかよく考え、比較検討することがおすすめです。

ポイント3　墓地霊園の立地条件 －交通の利便性、所在地－

墓地や霊園の場所を決めるにあたっては、将来的にお墓参りをする方が足を運びやすいことが条件の1つになります。

ご夫婦の一方が亡くなり、高齢となった配偶者がお墓参りをしたいなら、居住地から近く、家族の車やタクシーなどで行きやすい場所、車椅子などでもお参りできるバリアフリーの整った霊園などがおすすめです。

子どもたちや孫子の代へと受け継いでほしいなら、都市近郊で電車の駅から近い、高速のインターチェンジからすぐなど交通アクセスがいい場所を選びましょう。

残された家族たちがどこを拠点に生活するかはわかりませんが、田舎よりは都市近郊の方が確率は高いです。また、お墓参りをレジャーや旅行のついでに行うという発想で、海や山、レジャー施設の近くに買う方も近年は増えています。

ポイント4　墓地霊園の運営について －設備、施設、管理－

墓地霊園には寺院墓地、民営墓地、公営墓地と大きく3種類があり、それぞれ特徴や運営スタイルが異なります。

寺院墓地は菩提寺の霊園を利用するケースのほか、新たに寺院を選ぶケースがあります。信仰している宗派の寺院を選ぶのが一般的ですが、近年では檀家の減少に伴い、宗派問わず受け入れてくれるケースも増えてきました。ご住職がいるので法要ごとに供養してもらえる利便性がある一方、お布施など相応の費用の継続的な発生を踏まえなくてはなりません。

民営墓地は宗教不問で、キリスト教や神道の方などもお墓が建てられます。美しい庭園が設けられていたり、法要棟や休憩所、トイレや広大な駐車場なども完備されたりするなど、交通アクセスもいい場所にあるケースが多いです。

公営墓地も宗教不問ですが、比較的低コストで立地などもいいので、新規の募集があっても抽選となり、人気の高いところでは10年連続で応募しているなんて方もいます。なかなか手に入れることができないことを覚悟しましょう。

まとめ

今の時代はお墓と言っても、さまざまな選択肢が出てきました。

代々、お墓参りをしてほしいと考えるのか、残された家族にはなるべく負担をかけたくないと考えるのか、お墓に関する考え方もさまざまです。

お墓のスタイルをはじめ、立地や建立費用、将来的に発生する費用や残される家族への影響も踏まえて検討しましょう。