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喪主を務める際、納骨式でどのような挨拶をすれば良いのか分からず、戸惑ってしまう人は多いもの。しかし、納骨式は故人を供養する大切な儀式なので、ミスやマナー違反をせずに行いたいですよね。
そこで今回は納骨式の挨拶について、ポイントを例文付きで解説します。また納骨式の案内状の書き方も解説しますので、納骨式を執り行う際はぜひ参考にしてみてください。
納骨式の挨拶のポイントと例文
納骨式の挨拶では、いくつかあるポイントを押さえることできちんとした挨拶を述べることができます。納骨式の挨拶の例文とポイントについて解説します。
喪主として参列へのお礼を述べる
納骨式の挨拶とは、喪主として参列者へ参列のお礼を述べることです。このことを基本として、挨拶文を考えるようにしましょう。
その他の納骨式の挨拶文のポイントは「故人の気持ちの代弁」「遺族の近況」「葬儀でお世話になったお礼」です。
故人の気持ちは、本人に聞くことや話してもらうことができないので、喪主が代わりに感謝の気持ちを述べます。そして遺族の近況では、悲しいことがあったけれど、今は前に進もうとしているなど、前向きな近況を述べましょう。
また、葬儀に参加していただき、お世話になったお礼を述べることも忘れないように注意してください。これらの3つのポイントを挨拶文に盛り込みましょう。
納骨式後に会食がある場合の挨拶
納骨式後に会食がある場合は、挨拶の内容も変わってきます。会食がある場合は「ささやかながら会食の席も設けております。その際にはお時間の許す限り、ごゆっくりしていただければ幸いです。」という一文を挨拶の最後に加えましょう。
献杯の挨拶の仕方
会食がある場合は、献杯の挨拶も行います。献杯の挨拶のポイントは、長過ぎないことです。納骨式で参列へのお礼はすでに述べているので、献杯の挨拶は短めに、簡潔にまとめるようにしましょう。
納骨式の挨拶の例文
ここまでご紹介してきた、ポイントを含めた納骨式の挨拶の例文をご紹介します。
「皆様本日はご多忙の中、○○(故人の名前)の法要に足を運んでいただき、誠にありがとうございます。皆様に来ていただきまして、○○も喜んでいることと思います。
皆さまのお陰をもちまして、納骨式も滞りなく終えることができました。
故人を亡くした悲しみも癒え、前を向いて歩けるようになりました。改めまして、遺族を代表し心より感謝申し上げます。
さて、本日はささやかではございますが、別室に食事を用意致しました。お時間の許す限り、ごゆっくりと故人をしのびながら食事を楽しんでいただけましたら幸いです。」
納骨式の案内状の書き方
納骨式の案内状を書く際には、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。ここでは納骨式の案内状の書き方について、注意点と例文をご紹介します。
案内状を書く上での注意点と例文
納骨式の案内状を書く際に気を付けるべきポイントは以下の通りです。
- 句読点は使わない(代わりに空白を使用する)。
- 故人の名前の前には「亡(施主との続柄、亡父、亡長女など)」をつける。
- 年は西暦ではなく年号で書く。
これらの注意点を含めた案内状の例文をご紹介します。
先般 亡○ ○○の葬儀にはご多忙にもかかわらず御丁重なる御弔問を賜り なお御鄭重なるご香料を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます
お陰様で滞りなく葬儀を相済ますことができ これも偏に皆様のおかげと深謝する次第でございます 家族一同より重ねて心より厚く御礼申し上げます
さて 来たる 年号○年 ○月○日は
故 ○(続柄) ○○(俗名)の四十九日忌に相あたり それに併せまして納骨法要も相営みたく存じ上げます
つきましては御多忙の中恐縮に存じますが ご参列賜れば幸いに存じます
なお 当日は法要の後に心許りでは御座いますが粗餐を用意しておりますので 故人の思い出話に花を咲かせていただければ幸甚に存じます
今後とも皆様がご健勝であることをご祈念致し、納骨式のご案内と致します
喪主 ○○
敬白
日時 年号○○年 ○月 ○日(○曜日)○時○分
場所 ○○ホテル(住所・電話番号)
納骨場所 (住所・電話番号)
時期・法事別の納骨式の挨拶のポイント
納骨式の挨拶は、時期や同時に執り行う法事によって異なる場合があります。一般的に納骨式が行われる四十九日法要と一周忌での挨拶のポイントを解説します。
四十九日法要で納骨式を行う場合
四十九日法要で納骨式を行う場合、遺族にとっては忌明けとなります。
そのため納骨式の挨拶の遺族の近況を伝える部分では、例えば「〇〇が亡くなった悲しみも癒えまして、家に笑い声が戻ってまいりました」というように、家族が悲しみを乗り越え新たなスタートを切ったことを伝えると良いでしょう。
一周忌の際に納骨式を行う場合
一周忌法要で納骨式を行う際は、故人が旅立ってから1年が経ち、遺族は故人のいない新しい生活に慣れてくる頃なので、あえて亡くなった悲しみには触れないようにし、明るい話題を用いて挨拶するようにしましょう。
まとめ
納骨式の挨拶では、行う時期や状況によって気を付けるべきポイントがあります。納骨式とは、故人との大切なお別れの儀式です。
準備不足で失敗したり、知らぬ間にマナー違反をしたりしないように、納骨式の挨拶文を考える際は、今回ご紹介したポイントに注意してくださいね。
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