墓地の種類は多種多様！現在利用可能な墓地形式をズバリ紹介！

世間にはさまざまな種類の墓地があります。墓地と言えば、石を積み上げるスタイルの墓地のイメージが強いですが、最近は墓地の種類も多様化しています。

それでは、最近の墓地にはどのような種類があるのでしょうか。

墓地の種類は多種多様

墓地の種類は、平成になってから特に多種多様になりました。不特定多数の人と一緒に納骨されるスタイルの墓地など、墓地の管理に手間のかからない墓地も増えています。実際にどのような墓地があるのか、その特徴を詳しくご紹介します。

代表的な墓地の種類

日本国内には、さまざまな墓地が存在します。いずれの墓地も、宗教の種類や宗派で使用を制約されることは少なくなりました。では、実際にどのような特徴があるのでしょうか。

一般墓地

区画があらかじめ決められており、区画内に石積みの墓石を建立する墓地です。大きな墓石を建立すれば、家族単位だけでなく、先祖の遺骨も一度に納骨することができます。また、故人の意向に沿って、夫婦墓や個人墓などさまざまな大きさの墓石を建立することも可能です。

納骨堂

納骨堂は、使用者ごとに専用の納骨スペースが用意される墓地で、建物の中に設置されることが一般的です。最新の納骨堂になると、機械制御で納骨棚が管理されており、専用のICカードをかざすと納骨棚から遺骨が納められた厨子が運ばれてくる仕組みになっているものもあります。墓石を建立しない分、子孫に墓地の維持管理の負担をかけなくて済むメリットがあります。

室内にお墓？墓地や墓石が不要な納骨の方法は存在する？

永代供養墓（合祀墓）

永代供養墓は別名「合祀墓」と呼ばれるように、不特定多数の人と一緒に納骨される形式の墓地です。その点を忌避する人もいるのは事実です。さまざまなものが共用になっているため、子孫の墓石の維持管理の手間が軽減されるメリットがあります。

樹木葬

墓石の代わりに、樹木をモニュメントとして位置付けている墓地です。樹木の根元に遺骨を納めるスペースを設置してあるので、先祖や家族、子孫も一度に納骨することが可能です。

また、大きな納骨スペースを備えた永代供養墓で、樹木をモニュメントとして採用している墓地もあります。

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雑草の除草が不要な墓地

さまざまな種類の墓地の中で、雑草の除草が不要な墓地は「納骨堂」や、屋内に設置されている「永代供養墓」になります。一般的な石積みの墓地など、個人ごとに使用できる範囲が決まっている墓地は、その範囲内の除草をすべて使用者の責任で行うことがほとんどです。ただし、費用を支払えば範囲内の除草を代行してくれるサービスを利用することもできます。

墓地の購入・利用にかかる費用

さまざまな種類の墓地の中で、それぞれに特徴が出るのが費用です。墓地の構造や運営形態が違うことで、費用が安価になる墓地もあります。経済的な制約がある場合などは、費用を比較して検討するのもよいでしょう。

一般墓地

一般墓地は、設置されている地域の墓地需要に影響を受けます。一般的に「永代使用料」として、一生涯墓地を使用できる権利としてお金を支払います。この時、墓地需要がひっ迫している地域では永代使用料が割高になる傾向があります。一般的に、首都圏の4㎡程度の墓地になると、100万円前後の永代使用料を請求される場合もあります。

納骨堂

納骨堂は、一般墓地と違って専有する面積も小さいので、その分永代使用料も抑えられています。

それでも、納骨堂の設備が最新鋭（自動制御の納骨棚、セキュリティカード）であれば、それらの設備の維持管理費相当分が永代使用料に加味されます。首都圏の一般的な相場では100万円前後の永代使用料が多いです。

永代供養墓（合祀墓）

永代供養墓は、自分専用のスペースがあるわけではないので、今回紹介する墓地の中で最も永代使用料が安価です。首都圏の一般的な相場では、10万円～30万円程度の場合が多いです。定期的な供養などのサービスが最初からついている場合もあります。

樹木葬

樹木葬の場合、樹木の種類によっては定期的な剪定（せんてい）や害虫の駆除が必要になります。それらのコストが永代使用料に加味されている場合もありますが、首都圏の一般的な相場では50万円～80万円となっています。

また、合祀型タイプの樹木葬の場合は、永代使用料が10万円程度に抑えられているので経済的な負担は少なくなります。

まとめ

墓地のニーズは、年々多種多様になっています。子どもや孫の世代に迷惑をかけないために納骨堂や永代供養墓を選択する人も多くなりました。

それでも、石積みの墓石を建立する一般墓地を求める人も根強く存在します。しかし、一般墓地は土地が少ない都心部で不足しており、空き墓地があっても高額な永代使用料を必要とするため、手が出せない人もいる状況です。

墓地の種類が多様化すれば、その分選択肢が増え、経済的な状況も考慮して墓地を選ぶことができます。その点は大きなメリットと言えるでしょう。