墓地・霊園を探せる「霊園さがし」コラム墓地・霊園選びのポイント納骨堂と永代供養墓の違いとは?供養に適しているのはどちら?

納骨堂と永代供養墓の違いとは?供養に適しているのはどちら?

最近登場した新しい墓地の形態と言えば、「納骨堂」や「永代供養墓(合祀タイプ)」です。これらの墓地は、個人単位で墓石を建立する必要もないことから経済的な負担を少なくして納骨することが可能です。

どちらも経済的なメリットがあるものの、供養の方法などでは違いがあります。それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。

納骨堂と永代供養墓の違い

納骨堂と永代供養墓の大きな違いは、納骨の方法や永代使用料などの費用です。さっそく、実際にどのような違いがあるのかをご紹介します。

納骨方法が異なる

納骨堂と永代供養墓では、納骨の方法が明らかに異なります。まず、納骨堂の場合は使用者ごとに専用の納骨スペース(部屋、厨子など)が用意されます。最新の納骨堂になると、機械制御で厨子が管理されており、専用のICカードをかざすと納骨棚からご遺骨の入った厨子が運ばれてくる仕組みになっています。

一方、永代供養墓(合祀墓)の場合は同じお墓に不特定多数の人が入る仕組みになっています。一度納骨すると、取り出すことができない場合が多いです。

費用が異なる

納骨の形態が異なるため、当然費用も異なります。費用は「永代使用料」などの名称で請求されることが多いのですが、個別の納骨棚が用意されている納骨堂の方が当然永代使用料も高額になります。

一般的な相場では、納骨堂の永代使用料が個別に安置できる期間30年で100万円台なのに対し、永代供養墓は一生納骨することができ、それでも永代使用料は10万円台から100万円台の間になることが多くなっています。

納骨後の供養形態が異なる

納骨堂の場合、30年から50年間の期間設定がされている場合が多いです。期間を過ぎた場合、運営者の手により別の場所に遺骨が移動(改葬)されて永代供養されることになります。

納骨堂運営者は、納骨堂だけでなく永代供養墓を運営しているケースも多く、納骨堂での納骨期間が過ぎた遺骨を永代供養墓に移動することも多く行われています。これは、納骨堂のスペースを開けて、新しい利用者を継続して得ることで納骨堂の経営を安定化させようとする狙いがあるためです。

無縁になった時の対応

期限を設けていない納骨堂の場合、子孫が絶えてしまい「無縁化」すると、一定の猶予期間が設けられて親族の名乗り出を待ちます。その後、申し出がなされなかった場合には遺骨を移動する場合があります。

納骨堂運営者は、納骨堂だけでなく永代供養墓を運営しているケースも多く、納骨堂での納骨期間が過ぎた遺骨を永代供養墓に移動することも多いです。そのため、遺骨が行き場を失ってしまうことはないといえます。

一方、永代供養墓(合祀墓)は一度納骨するとそのまま取り出さずに運営し続ける形態となっていますので、将来的に遺骨が移動されることはありません。

子孫が利用する可能性

墓地となれば、自身だけでなく子どもや孫の世代も使う可能性があります。その場合、納骨堂であれば一族でひとつ納骨スペースを持っていれば問題はないでしょう。

永代供養墓(合祀墓)の場合、全体の容量に余裕がある限りは一族が一つの永代供養墓に納骨されることもできます。ただし、永代供養墓にも容量があるため、場合によっては親の世代と別の墓地に納骨することになる可能性も考慮しておく必要があります。

納骨堂と永代供養墓を選択するポイント

納骨堂と永代供養墓を選ぶポイントは、以降の使用の在り方や取得時の費用が考えられます。具体的には、次に紹介するポイントを考慮するとよいでしょう。

使用権を承継する者の存在

納骨堂の場合、使用する権利を後の世代に受け継ぐことはできます。しかし、何らかの理由で受け継ぐものがいなくなったら、無縁仏として扱われます。無縁仏になると、その遺骨を別の場所にある永代供養墓に移動することになります。

使用権については、一般的に血縁者のみへの承継が認められています。血縁者の考え方は運営者ごとに異なるため、契約前に確認しておく必要があります。

永代使用権の費用

永代使用料の費用には、定期的な供養の費用も含まれています。中には、定期的な供養を行わない場合や、供養を行う際の費用を別途徴収する場合もあります。

いずれの場合においても、契約前に確認しておき永代使用料とは別にかかる費用も見込んでおく必要があります。

他の墓地所有の有無

納骨堂や永代供養墓を、既存の墓地の「墓じまい」を行った後の行き先として使用するケースも増えています。

運営者によっては、墓じまいを由縁とする遺骨の受け入れをしない場合や、運営者が関連する墓地の墓じまいのみ受け入れる場合など、さまざまな制約を課している場合があります。

また、自分の世代以降の納骨場所として納骨堂などを利用するとしても、故郷にある先祖の墓地はそのまま残しておくわけにはいきません。自分たちが関与している墓地の墓じまいについても、あわせて検討する必要があるでしょう。

まとめ

納骨堂や永代供養墓は、墓石を建立する必要がない新しいスタイルの墓地です。墓石を建立するよりは費用が安価で済むなど、メリットも数多く存在する墓地と言えます。

しかし、自分たちより後の世代が使用する際のルールや納骨後の供養サービスなどは、運営者ごとに考え方が異なります。そのため、自分たちが望む供養の在り方と提供されるサービスとを比較して考える必要があるでしょう。

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